10月に入ると、県北部の高い山ではそろそろ雪の便りが聞かれる季節です。高崎の街なかはまだ秋の気配でも、草津やみなかみ、片品方面へ出かけるなら、冬の道路のことを頭に入れておきたい季節です。
「冬用タイヤ規制」と「チェーン規制」、名前は聞いたことがあっても、違いをはっきり説明できる方は意外と少ないかもしれません。この記事では、高速道路の規制の違いと、群馬県のルール、冬のお出かけ前に見ておきたい道路情報をまとめました。
まず押さえたい、2つの規制の違い

冬用タイヤ規制
雪が降ったときなどに高速道路で行われる規制です。NEXCO東日本は、冬用タイヤ(スタッドレスタイヤなど)またはタイヤチェーンなどのすべり止め装置を装着していない車は走行できない「冬用タイヤ規制」を行う場合がある、と案内しています。
つまり、スタッドレスタイヤを履いているか、チェーンを付けていれば通れる規制です。ノーマルタイヤのままでは通れません。
チェーン規制
こちらは、大雪特別警報や大雪に関する緊急発表が出るような、異例の大雪のときに行われる規制です。この場合は、全車輪がスタッドレスタイヤでも、チェーンを付けていないと通れません。国土交通省は、4WD車でもチェーンが必要だとしています。
国が指定しているチェーン規制の区間は全国にありますが、2026年9月時点で、群馬県内の区間は含まれていません。ただ、隣の長野・新潟方面には指定区間があり、たとえば上信越道の信濃町IC〜新井PA(上り線)が対象になっています。長野・新潟へ抜ける冬のドライブでは、チェーンの準備もしておくと安心です。
関越道も「ノーマルタイヤ通行禁止」になったことがある
「群馬の高速道路で、そこまで厳しい規制なんてあるの?」と思うかもしれません。
2024年2月、関東に大雪の予報が出た際、NEXCO東日本関東支社は「2月5日朝からノーマルタイヤ通行禁止を実施します」と発表しました。このとき「ノーマルタイヤ通行禁止を実施する区間」として示された図には、関越道など群馬県内を通る区間も含まれていました。
同じお知らせでは、冬用タイヤについて「スタッドレス表記(国内表記)又はスノーフレークマーク(国際表記)が表示されているもの」を全車輪に装着するよう求め、「ノーマルタイヤでの雪道走行は法令違反」とはっきり書かれています。
一般道でも「滑り止めなし」は違反
高速道路だけの話ではありません。
群馬県の道路交通法施行細則は、運転者が守るべきこととして、次のように定めています。
積雪又は凍結のため滑るおそれのある道路において自動車又は原動機付自転車を運転するときは、前又は後の駆動輪のタイヤに鎖等の滑り止め装置を施し、又は雪路用タイヤを用いること。
群馬県は、これに違反すると5万円以下の罰金になると案内しています。ポイントは「積雪または凍結で滑るおそれのある道路を走るとき」という条件。冬のあいだずっと、ではありませんが、雪や凍結の道をノーマルタイヤで走るのはルール違反、ということです。
国土交通省 関東地方整備局なども、2025年12月の注意喚起で、ノーマルタイヤだけでなくスノーフレークマークのないオールシーズンタイヤも、車両の滞留や通行止めを引き起こす可能性があると呼びかけていました。
群馬の冬、出かける前に見ておきたい道路情報

冬のあいだ閉鎖される道がある
群馬県は、積雪や雪崩などで安全な通行が確保できない山間部の区間を、冬のあいだ閉鎖しています。令和7年度は、片品村の国道401号(戸倉交差点〜大清水)や、みなかみ町と片品村を結ぶ県道63号(水上片品線)などが対象で、11月上旬から順次閉鎖されました。県は「標高の高いところでは、10月から降積雪のおそれがあります」として、冬用タイヤの装着やチェーンの携行を呼びかけています。
県・国の道路情報サイト
- 群馬県県土整備部防災情報:県管理道路の通行規制情報や道路ライブカメラ
- 群馬県積雪情報:12月1日〜3月31日に運用される積雪の情報
- 高崎河川国道事務所「凍結等に関する道路情報」:国道17号などの情報
高崎市も、大雪が降ったときは必ず冬用のタイヤ・チェーンを装着するよう呼びかけています。出かける前にライブカメラで路面を確認するだけでも、判断がずいぶん楽になります。
冬の前にやっておきたいタイヤの準備
- スタッドレスタイヤの溝(プラットホーム)と製造年を確認する
- 履き替えは雪の予報が出る前に。お店が混み合う前に予約を
- チェーンがタイヤのサイズに合っているか確かめ、一度は取り付けの練習をしておく
- 高速道路を使うなら、出発前に規制情報と天気を確認する

チェーンは「積んでいるだけ」では意味がありません。雪の路肩で、手がかじかんだ状態で初めて付けるのは本当に大変です。晴れた日に一度、自宅で練習しておきましょう。
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まとめ
- 冬用タイヤ規制は「スタッドレスかチェーン」で通れる。チェーン規制は「スタッドレスでもチェーン必須」
- 国指定のチェーン規制区間に群馬県内は含まれていないが、関越道などでもノーマルタイヤ通行禁止になったことがある
- 群馬県のルールでは、積雪・凍結で滑るおそれのある道路では、滑り止めか雪路用タイヤが必要
冬の群馬を安全に楽しむために、タイヤの準備は早めに。雪が降ってから慌てないよう、今のうちにチェックしておきましょう。
参考・出典
- NEXCO東日本 ドラぷら「冬道運転の準備と心がまえ|マンモシ博士 冬の高速道路ガイド」
- 国土交通省「道路:雪防災(チェーン規制)」
- NEXCO東日本関東支社 お知らせ(2024年2月4日)
- 群馬県法規集「群馬県道路交通法施行細則」(第25条第8号)
- 群馬県 道路管理課「道路除雪の実施にご協力お願いします」
- 群馬県「令和7年度県管理道路の冬期閉鎖について」
- 群馬県県土整備部防災情報
- 国土交通省 高崎河川国道事務所「凍結等に関する道路情報」
- 高崎市「大雪が降ったときの対応」
- 国土交通省 関東地方整備局ほか「年末年始における車での移動の際のお願い」(2025年12月26日)
- 画像:251130 Yubatake, Kusatsu 09(Aspere, Wikimedia Commons, CC0)、Snow chains tire(U.S. Army, rawpixel, CC0)


